「絵描きの植田さん」いしいしんじ・著。
早朝読書(笑)
こっちも好きな作家さんです。
好きな作家さんができるとそのヒトが一体どんなヒトなのか気になります。
このヒトのこの感性はどこから来てるんだろう、とか。
このヒトの視点は何に基準に定められてるんだろう、とか。
(いや、正確に言えばそんな面倒くさいことは考えてないけど@)
↓の梨木さんのことを好きになったのは彼女の作品雰囲気が
今までにない、昔懐かしい中に混沌と彷徨う人間の多様性(何それ)が
とっても新鮮で面白かったからだし
彼女の英国留学体験がそのことに大きく左右していたことを
知った後にはやっぱり普段どんな日常を過ごしているのか
何に惹かれて日々を暮らしているのか
そんなとこまで気になる、というか。
・・・・やっぱ面倒くさいですな(笑)
あ、それで、いしいしんじさんに関しては日常もなんだかとっても
小説的で面白いので実際にトークショーとかにも
いつか行ってみたいなと思っている方であります。
彼の作品はいつも「美味しそう」。
必ず何かしら美味しそうなご飯が出てくるのが好き。
昔、英国児童文学を読みながらそれに出てくる美味しそうで
何だかわからない食べ物に惹かれたように
いしいしんじ作品に出てくる食べ物にとても惹かれます。
自分で料理もされるから作品にも出てきちゃうんだろうけど。
「絵描きの植田さん」はいしい作品としては割と大人しめかも。
雪の降る今読むのがベストかな。
雪国に暮らすことを何となく誇りに思え
雪国に暮らすことの厳しさも同時に感じられます。
舞台は山奥の雪国だから一応雪国でも町部(?)にいる私には
まだまだ考えもつかないような大変さってのもあるだろうけど。
新しい自分の道をこれから歩いていこうというヒトには
お薦めの本です。
つまり、ワタシにとってチカラになる1冊ということ。
ひっそりと影ながら応援されてるような感じ。
この作品の挿絵を描いてる方の名前が「植田真」ていうのも良い。
「絵描きの植田さん」
静かだけどいしい作品らしい作品です。